欧州の古都であるイズミル市はエーゲ海に面しており、有名な古代遺跡があり、毎年多くの観光客でにぎわっている。急速に増加している観光客のニーズに応えるため、同市はヨーロッパの基準に基づき、新型のライトレールの導入を決めた。そして2009年末に車両製造の入札が行われ、「株洲電気機関車有限公司」が最新の技術、好感の持てるデザイン、完成されたシステムソリューションで、欧米企業や日韓企業との競争に勝ち抜き、3億5000万元(約42億円)の受注を取り付けた。
同社の南車株洲の徐宗祥社長によると、この車両に使われている数万の部品は全て欧州の厳しい規格をクリアしている。また内装に使われている材料も世界で最も厳しいといわれている英国車両火災予防規格BS6853をクリアしている。トルコのあるエンジニアは「中国が一流の車両製造技術、高い品質管理を備えているのに加え、もてなしの精神にあふれた若者や優れた技術を持つ技術者チームに深い感銘を受けた」と語った。
今回完成したライトレール車輌は、ちかくイズミル市に運ばれ、残りの車両も2012年までに納入される予定。
「人民網日本語版」2011年8月11日