中国北車の年次報告によると、2010年の通年の売上高は621億8千万元で前年比53.48%増加し、うち高速鉄道車両による売上高は116億7700万元で全体の18.78%を占めた。すべての項目の中で機関車の23.99%に次ぐ高い割合だ。売上高の増加率をみると、高速鉄道車両の2010年売上高の前年比増加率は228.58%で、すべての項目の中でトップに立っただけでなく、他の製品をはるかに上回った。
ある証券アナリストによると、中国北車の今回のリコールは、後続の高速列車車両の引き渡しに重大な影響を与えることは間違いない、中国北車の今年の業績にも影響を与えるという。8月11日の株式市場では、中国北車は1株あたり4.97元の終値をつけ、7月23日から14取引日で累計23.54%値下がりした。中国北車は7月に1株6.10元という追加発行価格を発表したが、この価格にまったく吸引力がないことは明らかだ。あるアナリストによると、高速鉄道車両がまず引き渡しを延期し、次にリコールの対象になったことは、株式の追加発行により多くの不確定をもたらし、ペースダウンを招くことは確実だという。
「人民網日本語版」2011年8月12日