中国工業情報化部がこのほど発表したデータによると、今年1月から5月までの5ヶ月間で中国の原油の海外依存度は55.2%に達しており、アメリカの53.5%を抜いたことがわかった。
中国国家エネルギー専門家諮問委員会の周大地副主任や中国石油天然気股份有限公司(ペトロチャイナ)の廖永遠副社長らが記者の質問に答え、「中国は石油への過度な依存を抑えるため、天然ガスの利用を拡大すべきだ」と強調した。
アメリカは、世界最大の石油消費国と石油輸入国となっているが、エネルギー消費における石油消費の割合は下降しており、原油の海外依存度も年々減り続けている。アメリカとは対照的に中国は近年、石油消費が急増し、海外依存度も増え続けている。2020年までに、中国の原油の海外依存度は60%を超えるだろうと推測されている。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年8月14日