中国財政部は8月中旬より、第3回目となる人民元建て国債の発行を行う。中国財政部の李勇副部長によると、今回の人民元建て国債発行額は200億元(約2500億円)となる。うち、個人投資家向けに2年物を50億元分発行するほか、機関投資家向けの3年物は60億元(750億円)、5年物は50億元(625億円)、7年物は30億元(375億円)、10年物は10億元(125億円)発行する。
今回の人民元建て国債の特徴は、まず香港の人民元債市場の需要を考慮し、人民元建て国債の発行規模を200億元としたこと。次に国債の収益率曲線に着目し、2年物、3年物、5年物、7年物、10年物の5種(7年物は機関投資家のニーズにより、初の発行)を組み合わせたこと。そして、個人投資家の人民元建て国債に対する需要を考慮し、2年物を50億元分発行することにより、香港に対する中央政府の関心を示したことだ。
「人民網日本語版」2011年8月15日