◆中国文化の重視
なぜデベロッパーは中国のテーマパークにこだわるのか。なぜなら、中国の魅力が利益をもたらすからである。
英国「中国愿景」のデベロッパーは、「竣工後、同テーマパークは欧州最大の総合的レジャーパークとなり、毎年の観光客数は延べ150万人に達するだろう。同テーマパークは、英国旅行業の過去数十年間で最も期待されるプロジェクトである」と語った。
豪ニューサウスウェールズ州の中国文化パークのデベロッパーが現地政府に提出した報告書には、「同パークが順調にオープンされれば、現地経済にとって重要な観光資源となり、現地に就業機会を創出するため、政府からの支持を得たい」とまとめられていた。またデベロッパーによると、中国新移民が海外で投資プロジェクトを求めており、中国文化パークに対しても期待を寄せているという。
西側諸国は多元化された文化を発展させ、中国文化を重視し始めており、政府も出資に意欲的だ。今年6月30日、シドニーのクローバー・ムーア市長は、「市政府は500万豪ドル(約4億円)を投じ、シドニー中華街の3本のストリートを修築する。シドニー中華街はシドニー市にとって重要な、商業・娯楽・レジャー区域である」と語った。シドニー市政府はこれまで、経営者、住民、現地コミュニティと連携し、中華街の公共スペースとストリートを修築する計画を立てており、今回の3本のストリート改築はその第一歩となる。