中国人民銀行の周小川行長は17日、香港で開催された「国家第12次五カ年計画および両地の経済・金融提携発展フォーラム」において、「香港のオフショア人民元市場の発展を奨励し、香港への人民元債券発行主体の範囲を国内企業まで拡大し、規模も拡大する。国内機構の香港への人民元債券の発行規模を500億元まで拡大し、うち金融機構とその他の企業がそれぞれ約半数を発行することとする」と発言した。
同氏はまた、「大陸部で香港ETFを販売する時期が熟した。現在、大陸部の香港ETF販売実施プランが立てられた。うち最大の技術的問題は決済期間中の担保問題であったが、すでに解決された」と説明した。
同氏によると、人民元建て国境間貿易決済の試行範囲を、2010年6月より北京等20の省・直轄市・自治区まで拡大し、これをさらに31まで拡大することを決定したという。また人民元回流ルート(人民元の国境外合格機構投資家の方式「RQFII」による、国内証券市場への投資を含む)を開拓し、香港でさまざまな人民元オフショア金融製品を発展させることを奨励する。また香港企業が人民元により大陸部に直接投資を行うことを奨励し、外資の人民元直接投資の試行を徐々に展開し、「外資投資プロジェクト審査許可管理の暫定方法」の作成を迅速に行う。
「人民網日本語版」2011年8月18日