林国本
先般、エチオピアなど食糧難にあえぐ国への中国からの食糧援助が発表された。中国は発展途上国の大国として新中国建国以来、食糧の増産に力を入れてきた。その間、曲折もあったが、限られた耕地面積で13億人以上の人口を十分食べさせていることは大いに評価に値する。
ここ数年来、関係者たちの努力により毎年増収を記録しており、食糧安全を確保できる状況にあるため、国内で災害が起きても、被災地の人たちにひもじい思いをさせず、僻地には空から食糧を投下して、被災者たちの食生活を保障しているが、今回は遠くエチオピアなどへ海上輸送することになり、天津と上海の港から運び出されることになっている。そして品質の確保ということも強調されている。
新中国建国後数十年もたった今日、建国以前の話をくりかえすのはどうかと思うが、要するに建国以前においてはかなりの人が十分に食べられない状況にあったし、ときには飢饉さえ発生していた。それをエチオピアばかりでなく、他の国にも食糧を援助できるようになったことは中国の歴史を考えてもすばらしいことだと思う。
ちなみに、いまでは大都市や中小都市では、おいしいお米を求める人が増え、レストランなどでは良質のお米をご飯や良質の小麦のパンを出さないと、振り向きもされない時代になっている。