レアアース市場が「過熱」から「低迷」に向かうさまざまな兆しが現れている。
「経済参考報」によると、業界関係者は、レアアースの川下企業が深刻な受注不足に陥り、受注量は第2四半期の最盛期の半分近くに減っていることを明かした。川下企業の3分の2が操業停止あるいは半操業停止の状態で、市場全体で様子見ムードと恐慌ムードが広がっているという。
価格の大幅な下落は今のところないが、市場で値下げ観測が高まっていることから、現在は「誰も買おうとしない」という状態だ。「操業を停止した工場があるほか、操業中の企業も在庫消化で生産を維持し、買い付けをほとんど行っていない。また、多くの企業が様子見という選択をし、価格が下がるのを待っている」と関係者は述べる。
広東省のあるレアアース貿易会社の責任者は、現在の問題は価格の上がり下がりではなく、注文がほとんどないことだと話す。