中国国家統計局が27日発表したデータによると、1~7月期の一定規模以上(国有企業または年間売上高500万元以上の非国有企業)の工業企業の利益は2兆8004億元で、前年同期比で28.3%増となった。1~6月期と比べて工業企業利益の伸び率は0.4ポイント縮小した。
今年に入ってから、一定規模以上の工業企業利益は前年同期比で伸び率が縮小し続けている。専門家は、中国の工業生産が短期的にはまだ動きが見られるだろうと指摘する。
一定規模以上の工業企業の利益伸び率が縮小するのは、主に集団所有制企業の利益減少に原因がある。1~7月期の一定規模以上工業企業利益のうち、集団所有制企業の前年同期比利益伸び率は30.6%で、1~6月期より3.2ポイント縮小している。
そのほか、株式企業、外資系企業および香港・澳門(マカオ)・台湾企業と民間企業利益の前年同期比利益伸び率も軒並み縮小した。一方で、国有および国有持株企業の伸び率は拡大している。
利益伸び率の縮小と対照的に、一定規模以上工業企業の売掛金と完成品在庫の前年同期比伸び率が拡大している。7月末の一定規模以上工業企業の売掛金は前年同期比21.8%増、完成品在庫は同22.5%増、6月末に比べそれぞれ0.6、0.8ポイント上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月29日