このようなパッケージを市場のあちこちでみかける。インターネットで検索すると、包装用箱の出品数は数万件に上り、材質はプラスチック、籐、木、皮などさまざまだ。よくみる茶葉用の箱や菓子用の箱から、オリジナルで製作されたぜいたく品プレゼント用の箱まで各種あり、価格は数元から数千元と幅広い。
国際食品包装協会の董金獅常務副会長兼秘書長(事務局長)は、「通常の包装機能への要求を超え、包装のすき間の割合や重ねた数が必要のレベルを越えたものが過剰包装だ。一連の商品の包装用品は回収利用が難しく、資源の浪費であり、消費者の負担を重くするものであり、環境を汚染するものでもある」と話し、包装の箱が豪華になればなるほど、材料が回収しづらくなるのが常だと指摘する。また「1箱数百元の月餅の箱は、回収(して再利用できる部分の)価格が1元にもならず、環境にやさしくない材質を多く利用しており、再利用ができない」と話す。
ある統計によると、都市生活で出るゴミの3分の1は包装関連のゴミで、このうち半分以上がいわゆる豪華包装のものだ。中国は今や豪華包装をめぐる状況が世界で最も深刻な国の一つであり、包装関連の廃棄物の体積が固体廃棄物全体に占める割合は50%に達し、廃棄物の価格は毎年4千億元に上るという。
「人民網日本語版」2011年8月29日