中国国内の一部機関が関心を示しているように、地方人民政府の債務リスクや都市建設投資債券のリスクに関する懸念が広がっている。
これについて、国家発展改革委員会(発改委)財政金融司の徐林司長は先般、『中国証券報』記者の特別取材に答え、考えを述べた。
徐林司長は、当面中国に政府債務不履行の可能性は小さいとした上で、国は今後都市建設投資債券発行制度とリスク制御メカニズムの完備化に取り組むと同時に、早急に地方人民政府債務管理体系を構築する方針であると明らかにした。
関連債務指標を見ると、我が国の中央政府債務と地方政府債務を含めた政府債務残高の国内総生産(GDP)に占める割合はまだ50%に満たず、債務危機が発生している欧米諸国よりはるかに低い数値となっていると徐林司長は指摘した。
都市建設投資債券は地方人民政府所轄の投融資会社の債務の中で、発行条件が最も厳しく、最も透明性のあるものであり、元金と利息の償還も正常に行われている。
徐林司長は、「当面、政府債務に関するモニタリング体制とリスク防御基準を確立し、政府が直接あるいは間接に返済義務のある各種債務を政府債務監視・管理の範疇に置くことが急務となっている」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月29日