世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は中国訪問を終えた後で開かれた記者会見で、世界銀行は自身の経験をもとに中国が「中所得国の罠」に陥らないようにし、成長モデルを調整し、高所得国の仲間入りをする手助けをすると表明した。この問題を解決することは中国だけでなく、世界の経済復興にも有利だという。
「中所得国の罠」とは、国民1人当たり所得が3000~6000ドルに達した際に生産性と所得の伸びが停止する状態のことをいう。世界銀行は今年7月、国の分類を調整し、中国を中所得国に分類した。多くの国がこのような発展速度の遅い経済の発展段階を経験している。
中所得国は、貧困段階で効果的だった成長モデルを続けてはいけない。続ければ、低所得と低賃金の経済国の競争、高所得の経済国の革新と技術変革による競争という2つの圧力を受けることになる。
中国は2030年に高所得国に