今年ランクインした富豪400人の資産総額は昨年の4232億ドルから8%増加した。ただし、人民元で計算すると、その伸び幅は4%に留まる。資産が10億ドルに達する「億万富豪」146人のうち、12人が女性で、うち8人は40歳未満だった。中でも父親の資産を受け継いだ楊恵妍さん(29)は最も若い富豪となった。
北京は今年、富豪が最も集中する都市となり、億万富豪の数は25人に達した。以下、深センと香港がいずれも13人で北京に続き、4位の上海は11人だった。中国全体で、個人あるいは家族資産が10億ドルを越える億万富豪の人数は、過去最高の146人にのぼり、2010年より18人増加した。
フォーブス中国版の編集長・周健工氏は「富豪の総資産の増加スピードが徐々に落ちている原因は政策による引き締め、コスト上昇、人民元上昇、国有企業の民営企業に対するクラウディングアウト効果、および国際的な不景気とリスクによるもの」と分析する。