第3回中米経済学者頤和園対話がこのほど、北京で行われた。出席した中米の経済学者は、米国が対中貿易赤字を削減するためには、中国に対米輸出を減らすよう求めるのではなく、米国からの対中輸出を増加するべきだとの見方を示した。新華網が伝えた。
米カリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールのローラ・タイソン教授は「米国市場は消費が落ち込んでいるが、中国の消費は拡大を続けている。このため、米国は対中輸出の促進に重点を置き、中国の市場シェアを下げるのではなく、中国の市場参入を増やすべきだ」と述べた。オバマ大統領の雇用・競争力諮問委員会メンバーでもある同教授はまた、「これは重要なポイントであり、我々全員が同意している」と付け加えた。
同対話会にはこのほか、2001年ノーベル経済学賞の受賞者であるマイケル・スペンス氏、中国経済改革研究基金会国民経済研究所所長(北京大学経済学教授)の樊綱氏など、著名な経済学者が出席した。