マイケル・スペンス氏は、米国政府が輸出を促進する政策を打ち出し、特に中国市場への貢献に向けて努力するならば、中米双方が利益を得られるだろうとの見方を示し、「中国は米国からハイテク製品を含む多くの商品を輸入したいと望んでいる。この分野は中米双方が共通の利益を有しており、我々が共に努力し、ウィンウィンの関係を築ける分野だ」と述べた。
樊綱氏は、「中国の輸入は現在、制約を受けている。中国は今、多くの商品を自主生産できるようになったが、コンピュータなどハイテク製品は依然として輸入に依存している。しかし、米国はこれらのハイテク製品の輸出を規制している。この問題をいかに処理するかは、中米貿易の不均衡を解決するための重要なポイントだ。中国は今後、徐々に貿易黒字を削減するだろう。しかし、中国の輸入増加は主に資源、エネルギーに集中しているため、他国との貿易は均衡に向かっているが、対米貿易黒字は依然として存在している」と語った。
同対話は北京釣魚台国賓館で2日間にわたって開催され、13日に終了した。中米両国から18人の経済学者が参加し、「ポスト危機時代のマクロ経済管理」、「中長期経済構造調整と世界経済の再均衡」、「経済と金融分野における二国間・国際協力」などの議題をめぐり、討論を繰り広げた。
「人民網日本語版」2011年9月14日