【新華社大連9月17日】夏季ダボス会議が16日、遼寧省の大連で閉幕した。会期3日の会議のテーマは「成長の質に関心を払い、経済の枠組みをコントロールする」で、世界各国の政界と財界のリーダーが低炭素成長、革新的イノベーション、移動経済、都市開発などの議題をめぐって突っ込んだ意見交換を行い、世界の経済情勢、世界経済にみられる変化について熱い討論を展開し、世界経済の先行きをさぐった。
ギリシャ債務危機のエスカレート、遅れる米国経済の回復、失業、インフレなど新旧の問題が交錯するなか、先進国も進行経済体も「二番底」に直面するリスクを憂慮している。世界経済に「二番底」は出現するのか。どうすれば「二番底」を回避できるのか。国際社会の危機回避を支援するために、中国はなにができるのか。これらの話題をめぐって、今回の夏季ダボス会議に出席した企業経営者、経済学者、政府関係者らは熱い討論を展開した。
会議に出席した専門からは次のような認識を示した。世界経済は確かに危険な段階を迎えている。最近発生した公的債務危機問題が示しているように、効果的な監視体制は全面的に確立されていない。特に国際協力を強化し、国際的な資金の流れをしっかりと管理することが、差し迫って必要になっている。そのため、措置を講じ、米国の赤字がさらに拡大するのを防ぎ、経済の回復力を強め、レバレッジ解消プロセスの停滞を回避しなければならない。