世界的な経営コンサルティング会社のヘイグループはこのほど、2012年の報酬に関する報告をまとめた。報告は、インフレ要因と物価上昇率を踏まえると、中国の来年の報酬伸び率は9.5%に達し、2桁近い伸びになると予測した。
ヘイグループは調査結果を引用し、物価上昇要因を除くと、2012年の中国の雇用者報酬の伸び率(実質)は5%を超えるとした。
今年の中国の雇用者の平均報酬は前年比9.3%増になる見込み。報酬が大幅に引き上げられる理由として、過去数カ月、生活コストが上昇し続けたことが挙げられる。
ここで注目すべき点は、報酬の増加が予想される中で、雇用の流動性が高いことだ。2010年の中国の従業員離職率は19%で、うち自主退職率は15%だった。2009年の従業員離職率は14.5%、自主退職率は11%で、2011年は上昇傾向を維持する見通し。
ヘイグループは、中国市場の人材競争の風向計は、これまでの賃金競争から企業の人材管理における総合的な試練に移ったと見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日