中国の外貨準備高は3兆ドルに上る。「ユーロの父」と呼ばれるロバート・マンデル氏は29日、北京信息科技大学の学生と交流を行い、「中国は原材料の購入や農業の発展にもっと多くの資金を投じるべき」との見解を示した。
マンデル氏は1999年、さまざまな通貨体制における金融・財政政策(マンデル・フレミング・モデル)の分析が称えられ、ノーベル経済学賞を受賞した。
中国が米株式市場に投資することに反対するマンデル氏は、以下のように語った。外貨準備高を減らしたくなければ、中国はまず流動性を維持しなければならない。これは中国が米国債を買う理由の一つでもある。長期的に安全な投資として、中国の発展に有利な投資をしてもよい。たとえば、原材料や農業は中国にとって非常に重要なものである。中国の農業用地と農業資源は減り続けているが、食品の需要は非常に大きい。中国が直面する問題を解決するために、これらの資金を使って世界で資源を探してもよいだろう。
今年のデータを見ると、人民元圏は米ドル圏とユーロ圏に次いで3番目に大きい通貨圏となっている。マンデル氏は、「中国が4位の日本と協力してアジア通貨圏を形成できれば、経済発展をさらに促進する効果がもたらされるだろうが、それを実現させるのは非常に難しい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月30日