中国人民銀行(中央銀行)営業管理部が8日発表した調査データによると、第3四半期の北京市住民物価満足度指数は16.1で、調査開始以来最低を記録した。
中国人民銀行営業管理部が北京在住の預金者1400人を対象に行った調査で得られた結果によると、「物価水準が高く、受け入れ難い」と答えた北京市住民は69.1%に達し、前四半期と比べ4.8ポイント上昇した。「受け入れられる」と答えた住民は29.6%にとどまっている。そのほか、インフレ観測が依然として強く、北京市住民の47.1%が今後3カ月間に物価が引き続き上昇すると見られている。
シンガポール開発銀行は先般、研究報告で、中国はすでに実質経済成長とインフレが並行する時代に入っており、中国政府は政策決定で難しい舵取りを迫られていると指摘した。現在の状況では、中国政府が年内通貨政策を緩和するという期待を市場は放棄すべきという認識が一般的となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月9日