民間資本の「バロメーター」とされている温州が厳しい状況に立たされている。信泰集団の胡福林会長の失踪は、温州の民間にとって大きな事件となった。資金チェーンの断裂に伴い、温州では多くの企業が倒産し、失踪、さらには自殺する社長もいる。中国で民間投資が最も活発に行われる都市は苦難に陥り、異常と言える民間貸付の影響が徐々に際立っている。
企業の倒産や操業停止は、すでに商業銀行の貸付の安全に影響している。中央から温州まで、各級政府は温州の民間を金融危機から救い、中小企業が融資難を乗り越える手助けをするための措置を次々と講じている。
政府が中小企業の支援策を講じる
温州市委員会と市政府は、『金融秩序の安定・規範化と経済モデル転換・発展の促進に関する意見』を公布し、貸付資金の保障を強化し、年初めに設定した新規貸付額1000億元の目標を実現するよう各銀行に要求した。
「香港経済日報」は温州金融弁公室の関係者の話を引用し、市政府が9月末に浙江省政府に『金融安定のための借り換えの申請に関する指示』を提出し、省政府が金融安定のための借り換え600億元を人民銀行に申請したことを伝えた。期限は1年で、温州の銀行が苦難に陥っている企業への融資を増やす手助けや、分散不能リスクの防止、地方の金融の安定に使用する。