中国人民銀行(中央銀行)北京営業管理部は11日、北京の銀行家、企業家を対象としたアンケート調査の分析結果を発表した。
第3四半期の銀行貸付需要指数は前四半期比6.7ポイント増の77.3となった。貸付需要が急速に伸びたことについて中央銀行は、(1)製造業の貸付需要が回復したこと、(2)大、中小を問わず企業全体の貸付需要が増加したこと、(3)固定資産投資による貸付需要指数と運転資金需要指数がそれぞれ6ポイント、1.3ポイント増加したこと、(4)個人住宅ローン需要指数が前四半期比6ポイント増加したこと、が主要な原因であると分析した。
調査結果によると、62.7%の銀行家が通貨政策について「引締め気味」と答えた。しかし、銀行家は第4四半期には「安定」に向かうと答えた。そのほか、銀行家来四半期金利見通し指数が4.7ポイント減の78.6で、3四半期連続で低下し、昨年第4四半期以来の最低水準となった。利上げ観測が明らかに弱まっていることを示した。