林国本
中国の改革、開放、世界の大企業のアジア総本部、R&Dセンターの北京進出、2008年北京オリンピックの開催、中国の国際的地位の向上、さまざまな国際会議の開催・・・・・・、北京は中国の首都であるばかりか、世界的大都市への変貌の途上にある。
このところ、自分の関係している団体の年次総会とか懇談会も、かつては北京郊外といわれてきた懐柔県などのリゾート地で開催されることになり、自分より一回り若い人たちはみんなクルマを自分で運転して駆け付けている。要するに、北京市民としてのわれわれの時空感覚がすっかり変わってしまったのである。
北京市主管部門の人たちの発言から見ても、それぞれが北京市の未来像を持っていることが分かる。
都市開発から見ても、これまで聞いたこともない区域が姿を現わしているし、今まで見たこともない地下鉄の駅が突然街角に姿を現わしたりしている。
文化生活面から見ても、世界のトップクラスの芸術団体の公演が次々と行われており、今ではイタリアのオペラも、アメリカ、EU諸国のフィルハーモニーの公演も北京で鑑賞できるようになった。