松田氏は、「マネージャー級の日本人が中国で就職した場合、その給与は半額以下となる。しかしこれらの人々は給与を気にせず、自らの経験と技能を活かすことを望んでいる」と指摘した。
松藤さんは55歳で、日本の某食品メーカーから早期退職を迫られた。
65歳になった松藤さんは中国で職場に復帰し、日本の人材を中国企業に紹介する仲介業者Lead-Sの、プロジェクト責任者となった。
中国でその経験が必要とされているならば、これらの日本人の収入が必ずしも減るとは限らない。
某ヘッドハンティング会社は、「豊富な経験を持つ日本人の生産マネージャー、太陽エネルギーバッテリーや電気自動車といった、先進技術の専門的技能を持つ技術者は、中国で高額の収入を得ることができる」と指摘した。
マンパワー・ジャパンのダリル・グリーン取締役・代表執行役会長兼社長は、「新興国にとって、経験を持つ日本の技術者は垂涎の的だ。本社は過去18ヶ月間のうち、日本のマネージャー級の人材1000人を対象に、中国の職を紹介した。日本で要職を占められないこれらの技術者は、高額の給与と恵まれた条件のため、中国に引き寄せられている」と語った。
「人民網日本語版」2011年10月21日