安価商品で「中国製造業」の地位を奪おうとする目論み
事実、インドが最安商品を頻繁に出すもうひとつの意図は、世界における「中国製造業」の地位に追いつき、取って代わることにある。インド政府が廉価商品を推進するのには、自他国の非富裕層による消費市場を刺激する狙いがあるとアナリストは指摘する。
巨大な人口を抱えるという点で中国とインドは似通っており、インドの企業家も中国のように12億の人口を巨大消費市場に変えたいと願っている。しかし、2010年のインド人平均GDPは1200ドル足らずであり、4300ドル近くという中国とはかけ離れている。
インドでは貧困問題が、消費市場でその「人口ボーナス」を発揮できない最大の障害となっており、廉価商品は明らかに、その障害を取り除くインドなりのやり方なのである。
中国とインドという人口の突出した二つの製造業大国が市場の中でぶつかりあうのは今後少なくなっていくだろうと『エコノミスト』は見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月25日