中国人観光客の日本旅行の問題について、伊藤社長は「中国人観光客は銀座等ではお金を使ってくれるが、航空業に対してはお金を使ってくれない。航空運賃が高いのだから、質の高い航空機と座席を用意しなければならない」と述べた。
伊藤社長は世界に先駆けて、最新のボーイング787の導入を決定した。「ボーイング787は、従来機と比べて燃費性能が約20%改善され、航続距離が大幅に伸びたことから、ゲームチェンジャーと呼べる。これほど大きな収益が見込める機種が生まれるとは思わなかった。同機の運航により、より多くの商業チャンスを手にできるだろう」
ボーイング社が商品引渡し時期を3年以上延期したことについて、伊藤社長は「一定の影響はあるが、航空機の使用期限の延長、もしくはボーイング767等の機種を購入することで、経営計画に大きな変化が生じることはない」とした。賠償問題については「意見が基本的に一致したが、守秘義務があるため公開できない。また、ボーイング787のモデル機は、予想していた重量を上回った」と語った。
「今後、中国向けに格安航空の運航に乗り出す。中国人観光客をいかに引きつけるか、これが今後の重要な課題となる」
「人民網日本語版」2011年10月24日