統計データによると、中国の集積回路製品の貿易収支赤字は年々拡大しており、2000年の86億ドルから2010年には1千億ドルに膨らんでいる。「龍芯」の総設計師である胡偉武氏は「国産CPUの普及は見込めない。産業構造上、中国では実用化のサポート体制に欠けていることが主な原因の一つである」と述べている。
調べてみると、中国のICチップ企業の中にも、そうした壁を乗り越えた例もある。その成功の秘訣の一つは、市場のニーズに合わせたことである。大量のローエンド製品を実験に用い、基板のパイロットスケール実験に貴重な成果をもたらしている。もう一つに、公的融資あるいは民間融資があったことが挙げられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月30日