香港メディアの報道によれば、香港株式市場が好調を維持し、資金が活発に買いに動いていることを受け、香港ドルレートは10ヶ月ぶりの高値を記録、1ドル=7.76香港ドルまで上昇した。金融関係者は、「10月中旬以降、市場のリスク許容度が改善され、欧米の資金が再び香港に戻ってきた」との見方を示した。
DBS銀行香港の王良享副総裁は、香港ドルレートが上昇した原因として以下の2点をあげた。一つは、10月中旬以降、市場環境が好転、投資者のリスク許容度が改善されたことにより、欧米の資金が香港に戻ってきたこと。もう一つは、来年の人民元の上昇率が鈍化すると見た投資家が、人民元を売り、香港ドルを買っていることである。
王良享氏は今後の香港ドルの動向について、「アメリカ経済と欧州債務問題のほかに、中国の金融政策にも注意が必要だ。中国が信用緩和に乗り出せば、株式市場は好転し、資金が香港H株に流入する可能性がある」と述べた。