▽中国、大規模な無線都市の構築へ 「すでに条件備える」
無線都市の急速な発展は、産業の成長や内需の刺激、人々の生活向上のいずれにとっても大きな意味合いを持つ。
徐氏は、大規模な無線都市の構築に必要な条件を中国はすでに備えていると指摘。その理由として、携帯でインターネットに接続する利用者が日増しに増えており、無線通信モデルが成熟しつつあることを指摘。さらに技術面での最大ボトルネックが解消されたことをもう一つの利用として挙げた。「これまでの第2世代移動通信システム(2G)は無線通信の帯域幅が足りず、一部の業務に制限があったが、3Gの出現でこの問題が解決した」
「無線都市の構築は初期投資が大きいため、まだ利益が上がっていないが、実行可能な運営モデルをすでに見出している」と徐氏。中国移動が無線都市の構築から得られる主な売り上げには、データ通信量と顧客サービスの2種類がある。無線技術とその応用市場の発展に伴い、政府や通信事業者およびその他メーカーが実質的な取り組みを意欲的に進めたことで、公共サービスと持続可能な利益を両立させる経営モデルの大枠が出来上がった。
中国移動が請け負う無線都市圏が徐々に完成しつつある。広東省は21都市で無線都市の環境を整え、「県城」(県人民政府が置かれている町)以上の3Gカバー率は100%に達している。江蘇省は南京など主要都市を中心とした無線ブロードバンド都市圏の構築を急いでいる。