「北京2011年中国eコマースサービス産業持続的発展サミット」において、ショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」の王文彬・商家事業部副総裁は「ネットショッピング市場の急速な発展に伴い、タオバオの出店者数百万人と、eコマースにモデルチェンジした伝統ブランドが課題に直面している。タオバオのサービスプラットフォームはさらに大きな責任を負担することになるだろう」と語った。国際金融報が報じた。
◆急成長を迎えて
タオバオが公表した、2011年の中国ネットショッピング市場データによると、同市場の規模は2010年に20億元(約240億円)に達し、2011年の取引高は150%増の50億元(約600億円)に達する見通しだ。予測によると、2012年の市場規模は125億元(約1500億円)に達する見通しで、今後3年間で急成長を実現する。
eコマース活用で運営管理能力を高めようとしているタオバオの数百万人の出店者は、主にツール・ソフト類、ネットショップの管理委託、情報システム、データ研究、品質検査、マーケティング等を利用している。うちツール・ソフト類は利用が最多のサービスで、出店者の150万名が支払いを行っており、平均で2.75種のツール・ソフト類を購入している。これらの出店者の店舗の評価ランクは1ダイヤから4ダイヤ(注:タオバオの店舗は顧客の好評価の数により、下からハート→ダイヤ→クラウン→ゴールドクラウン」とランクづけされ、さらに各レベルが5段階に区分される)に集中しており(全体の73.8%)、店舗経営に意欲的だ。また4ダイヤの出店者は1ヶ月当たり150元(約1800円)をかけ、ツール・ソフト類を購入している。評価が4ダイヤ以上の出店者は、全体の14.7%を占める。