特に、円高は日本の商品の国際競争力を低下させた。統計によると、輸出の伸び率の縮小により、4~9月の日本の貿易赤字は過去最大の1兆6000億円に達した。日本の景気回復は輸出に依存しており、輸出の不振は日本の景気回復を妨げることになる。
日本銀行と政策委員会は近ごろ、経済成長見通しを下方修正した。経済学者は、日本は第3四半期に伸び率5%となった後、第4四半期は2%に縮小し、来年第1四半期はマイナス成長になると予測する。
景気回復が途中で失敗する主な原因は、深刻化する欧州債務危機、欧米市場の低迷、円高である。欧米市場の低迷によって、日本製品に対する需要は低下し、日本はアジアや新興大国にいっそう目を向けざるを得なくなり、日本企業はこれらの市場の開拓にさらに力を入れている。ところが、止まらない円高は、すでに減少している輸出にとって、まさに弱り目にたたり目だ。10月下旬より、円の対ドルレートが過去最高値を更新している。市場関係者は、日本が為替市場の安定で他国と連携しなければ、円は1ドル74円台どころか、さらに高水準になることが現実となり、そうなれば日本経済にとって致命的な災難になると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月2日