国家発展開発委員会対外経済研究所の張燕生所長は記者に対し、海外ではよく中国経済に対する弱気発言がなされるが、それらの声は一定程度のレベルで外資の中国投資を妨げている。第3四半期の外貨準備率の数値の変化は、まさにそのような声が発端になっていると述べる。
財政経済に詳しい作家の葉楚華氏は、中国とアメリカは戦略的にも一蓮托生の状態になっていると言う。「海外資本、特にアメリカ資本は中国を空売りすることはできない。ほとんどのアメリカのグローバル企業は、アメリカの国家的利益を代表するものではない。
そればかりか、資本的利益のためにアメリカの議会で中国のスポークスマンになりうる存在だ。もしドルで中国の安い商品が買えなくなれば、ゼロ金利下のアメリカは、インフレ圧力を現在のレベルでおさえている状況を維持できないだろう」。