葉楚華氏は、外資が中国大陸から全面撤退することはあり得ないし、実体経済を見ればなおさらだと考える。たとえば製造業は自身の会社以外に、サプライチェーンが必要である。多くの海外の大資本企業は、中国で産業チェーンあるいはグループ会社を完全に整えている。このような産業構造は、大量の安価で勤勉、かつ高技能の人材を擁する必要があり、彼らに高度な製造過程の経験を付与することも必要だ。
経済的にみて、これらを容易に手放すことはできないだろう。「だから、長期的に見ても外資が他の国や地域へ資金移動するのは難しいはずだ」。
国家発展開発委員会対外経済研究所の張燕生所長は言う。「資本とは利益を求めるものだ。依然として中国は世界で最も魅力的な投資国である。中国の不動産は自然と適正な価格におさまっていき、外資の不動産市場からの撤退も目立つことになるだろう。しかし、これは正常なことだ。ただし、彼らが中国の他の領域で投資を始めるのなら、別のバブルを引き起こすかもしれない」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月4日
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