20カ国・地域グループ(G20)第6回サミットは4日、フランスのカンヌで続開され、中国の胡錦涛主席も会議に出席した。会議では大口商品価格の大きな変動、雇用問題などが重点的に討議され、胡主席もこれらの問題について発言した。
胡主席は次のように指摘した。大口商品価格の大きな変動をコントロールするためには、G20は三つの問題に関心を払わなければならない。
1、大口商品価格の安定と世界経済の成長促進をリンクさせる。措置を講じて生産能力を拡大し、需給関係を安定させ、金融市場に対する監督管理を強化し、市場取引行為の透明度を引き上げ、投機行為を規制し、大口商品価格を合理的なレベルに維持し、基本的な安定を保つために努力しなければならない。
2、大口商品価格の安定と世界のエネルギー安全保障、食糧安全保障とをリンクさせる。実体経済、貿易、金融分野で共同歩調をとり、エネルギー技術と農業技術に関する先進的な研究開発システムと普及のシステムを構築し、公平で合理的で差別のない国際貿易システムの構築を促がし、大口商品に関する国際市場の健全で安定した発展を促さなければならない。
3、大口商品価格の安定と国際協力の強化をリンクさせる。途上国に対する技術移転と資金援助を促がし、途上国がエネルギーの安全保障と食糧の安全保障を実現するのを積極的に支援しなければならない。