中国経済体制改革会の樊鋼副会長は3日、中国金融年度フォーラムに出席した際、中国経済がすでに「ソフトランディング」をほぼ実現し、来年は安定的な成長を遂げるが依然として8%-8.5%の成長率を維持するだろうとの見通しを表明した。中国証券報が伝えた。
樊鋼副会長は以下のように述べた。
中国は不動産市場の調整を速やかに行ったため、米国や日本のように全国的なバブルを形成するに至らなかった。1年半にわたる不動産の調整と通貨政策の調整を通じ、中国経済はすでに「ソフトランディング」をほぼ実現した。
中国経済は来年は安定的な成長を遂げるが、依然として8%-8.5%の成長率を維持するだろう。中国経済の最も良い成長とは2桁成長ではなく、持続可能でインフレ・デフレのない成長だ。このような健全な成長を実現する上で、経済成長率がある程度鈍化する時期もあるだろう。しかし成長率鈍化はスタグフレーションを意味するわけではない。中国経済の成長率が11%から9%となっても依然として世界最高値を維持しており、しかも比較的安定した成長率と言える。
「人民網日本語版」2011年11月6日