中国全国人民代表大会(全人代)元副委員長の成思危氏は1日、アジア財団の客員学者としてワシントンの著名シンクタンク、ブルッキングス研究所のシンポジウムで講演し、その中で中米間の相互信頼と理解を増進することは両国の経済関係の一層の発展に非常に重要であると強調し、次のように述べた。
今年初めに採択された第12次5カ年計画(2011―15年)に基づき、投資と純輸出に過度に依存する経済成長パターンの転換をはかり、国内総生産(GDP)の伸び率追求から経済成長の質をより一層重んじ、経済のよりバランスのとれた発展に努力している。
中国は持続的貿易黒字を追求する考えはない。中米貿易不均衡問題の解決には双方が共に努力する必要で、米国には中国よりすることが多くあるはずだ。米国は対中ハイテク輸出規制を早期に緩和する必要がある。米国は貿易問題を「政治問題化」すべきでなく、随意に安全保障を理由に中国製品の米市場進出を禁止すべきでない。中国は外国の直接投資を歓迎するだけでなく、中国企業・資本の海外進出を奨励しており、米国は中国の対米投資制限を減らすべきだ。