「ニーハオ」「シエシエ」。まるでスターのようなカナダ・ブリティッシュコロンビア州(BC州)のクリスティ・クラーク首相は、上手な中国語で記者に挨拶し、親しみやすさを感じさせた。BC州のこの美人首相は、同州で史上最大規模となる貿易代表団を引き連れて訪中し、中国のエネルギー関連企業に「オリーブの枝」を差し出した。
クラーク首相の訪中は今年3月の就任後初で、中国は今回のアジア訪問の最初の場所でもある。10日に北京で行われた投資フォーラムで、クラーク首相はアジアの新市場の開拓に重点を置く方針を明らかにした。
BC州は、2015年までに液化天然ガスパイプラインとターミナルを少なくとも1本ずつ完成させ、2020年までに最低3本のパイプラインを開通させることを計画している。「これは上限ではない」と首相は話す。BC州が天然ガス輸出で米国以外の市場を開拓するのはこれが初めて。