胡錦涛国家主席は2日、フランスのカンヌに到着し、3日から4日まで開かれる第6回20カ国・地域(G20)首脳会合に参加する。胡錦涛主席は次のように指摘した。現在、世界経済の回復の歩みは鈍化しており、不安定、不確定な要素が目立って増え、主要経済体の経済成長率は落ち込み、一部の先進国は公的債務問題に直面し、国際金融市場は混乱し、さまざまな形式の貿易と投資の保護主義がますます深刻になっている。そのためカンヌの会合は三つの面で努力すべきだ。
第一に引き続き力を合わせて難関を切り抜け、共同でウィンウィン(共に勝者となるの意)の精神を発揮する。各構成国は引き続き共に努力し、手を携えて協力し、マクロ経済政策の協力・調整を強化し、市場の自信を刺激する。
第二に世界の経済・金融分野における重大で差し迫った試練に焦点を合わせる。首脳会合は公的債務、大口商品価格の高い水準での変動などの問題に適切に対処し、同時に国際通貨・金融システムの改革を推進し、貿易と投資の保護主義に反対し、多国間の自由貿易交渉を推し進めるべきだ。
第三に引き続き南北の発展不均衡問題に関心を払う。新興市場国と発展途上国が世界経済の回復と成長に積極的に貢献していることを客観的に認識し、正しく取り扱い、その合理的な関心事に配慮し、世界の経済ガバナンスにおける新興市場国と発展途上国の代表性と発言権を増やす。