蘇寧電器集団とIBM社は10日、南京で「蘇寧―IBM電子商取引革新〈イノベーション〉共同体グローバル戦略同盟」について正式に契約を結んだ。今回の協力は「バーチャル・リアル結合」による電子商取引(eコマース、EC)モデルの発展と将来の商業モデルにおける新技術応用を全面的に研究する、世界初の超大規模プロジェクトでもあるという。
今後、双方は戦略的革新、卓越した経営、電子商取引の革新、クラウドコンピューティングなどの面で協力を繰り広げ、世界に先駆けて1兆元(1元=約12円)クラス規模の電子商取引を支えられるプラットホームを構築する。
蘇寧電器集団の張近東会長は調印式で、「電子商取引は小売業の中で発展著しい新しい業態であり、今回の協力は顕著な展望性とモデルの意義をもっており、世界の小売業の革新・発展の重要な里程標である」「蘇寧の向こう10年間の戦略は非常に明確で、『技術の蘇寧』の能力を重点的に開発し、スマート蘇寧の道に沿って、世界クラスの企業という目標に向かって突き進む」と述べた。
「蘇寧はインターネットと実体小売りの『バーチャルとリアルが結びついた』電子商取引企業の手本となる志を立て、革新された商業モデルによって、消費者に利益を与え、メーカーに利益を与え、会社に利益を与え、社会に利益を与える」、張会長はこう語った。
IBMのフランク・カーン上級副社長が調印式で紹介したところによると、スマート電子商取引は企業が顧客にサービスし、市場に迅速に影響を与える能力を高めるのを助け、タイプ転換と企業モデル変革の大きな波の中でビジネスチャンスを占めて、業界のリーダーになっているという。
カーン副社長は次のように述べた。今回の「蘇寧―IBM電子商取引革新共同体グローバル戦略同盟」の樹立は、IBMの世界をリードするタイプ転換の実践、技術能力と蘇寧の厚い業務経験、戦略的展望がみごとに結合したことを示すものだ。IBMと蘇寧は今回の提携を起点に、全世界のスマート小売業の新時代を共同で切り開くだろう。
蘇寧は2005年から、IBMと戦略的協力を繰り広げた。双方は2006年に世界の小売業界の「ライトハウス・プロジェクト」―蘇寧ERPシステムのグレードアップを成功裏に実現し、蘇寧の世界クラスの情報管理プラットホームの基礎を築いた。その後双方の提携はたえず深まり、2007年に戦略的協力パートナーシップを確立し、スマート型小売りを共同で築く、期間5年の「藍深」計画をスタートさせた。
「新華網日本語」より 2011年11月13日