中国家電量販最大手の蘇寧電器は28日夜、海外事業の拡大に乗り出し、日本の大手家電量販店ラオックスの第三者割当増資を引き受けると発表した。蘇寧電器は16日、55億元の第三者割当増資を行う計画を発表している。
公告によると、ラオックスは、蘇寧電器の外国子会社と蘇寧電器集団の外国子会社に計2億7500万株を割り当てる。発行価格は1株当たり35円、資金調達額は90億円(約7億2100万元)。株式引受後、蘇寧電器は100%外国子会社を通してラオックスの普通株51%を保有し、支配株主になる。また、蘇寧電器集団は外国子会社を通して14.3%の株式を保有し、ラオックスの第2位株主になる。
蘇寧電器の孫為民副会長は、「今回のラオックスへの追加投資は、計画している10年国際化発展に安定した海外プラットフォームを築き、弊社のグローバル化が進んでいることを示す」と話す。
同社は先日開いた10年戦略計画発表会で、2020年に売上高を6800億元にし、そのうち海外事業が占める割合を15%、すなわち1020億元にすると発表した。