「富」を引き止めるには、まず独占を打破すべき
近年の中国が「押し寄せる」現象は、中国の富、人材、税収、消費の流出を引き起こしただけでなく、「オリーブ型社会」の構築にも大きく影響している。
中国は世界で最も成長が速く、活力のある「成長拠点」だが、物質的富を急速に蓄積すると同時に、巨大な代価も支払っている。増え続ける生活費、都市化に伴う環境汚染、食品安全、高い税負担、低い福祉レベルなどの代価は、人々の幸福の基盤をぐらつかせ始めている。
合理的なメカニズムと政策を通していかに物質的富と人材を引き止めるかは、中国にとって極めて重要な課題となっている。よい制度は政府による経済の見返りでなく、独占の打破にかかっており、制度保障の経済、知的財産権、流動の自由などは更に多くの要素を動かす。対内開放を拡大し、制度を通して社会資源の配分、公正な競争の促進、経済効果の向上における市場の役割を高める必要がある。(国家情報センター経済予測部副研究員 張茉楠)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月15日