日本銀行は15、16日に開いた金融政策決定会合で、当面の政策金利を「年率0~0.1%程度」に据え置き、20兆円のリスク資産買い入れを含む「資産買い入れ等基金」(55兆円)の増額を含めた追加金融緩和も見送った。
ただ、経済の先行き判断に関しては、「持ち直しの動きが続いているものの、海外経済の減速の影響などから、そのペースは緩やかになっている」と下方修正した。日銀が景気判断を調整したのは今年7月以降初めて。
日銀は日本経済について、「持ち直しの動きが続いているものの、そのペースは緩やかになっている」としたうえで、「当面、海外経済の減速や円高に加えて、タイの洪水の影響を受けるとみられる」との懸念を示した。日銀は7月から10月の会見では、「持ち直しの動きが続いており、最終的に回復軌道に戻る」としていた。