中国が廉価で上質な農地灌漑技術と設備を世界に輸出し、食糧安全保障の改善を目指すことがわかった。
国際かんがい排水委員会の会長に選ばれたばかりの中国の農業水利灌漑・排水の専門家、高占義氏によると、世界の飢餓人口は増え続けており、食糧安全保障を改善するには、灌漑技術を発展させ生産量を増やす必要があると世界的に見られている。
高占義氏は、「ミレニアム開発目標は栄養不足人口を8億2500万人から2015年には半分に減らすとしているが、ここ数年は増えており、2010年には9億2500万人に達した。世界の総灌漑面積が耕地面積に占める割合はわずか18%で、生産される食糧は全世界の40%となっている。食糧生産を増やすには灌漑比率を高める必要がある」と述べた。