海外での需要低下と税関による輸出価格の制限措置の影響を受け、レアアース輸出が低迷している。「入手困難」だったレアアース輸出割当は、今では過剰となっている。業界関係者は、来年の輸出割当枠は減少する可能性もあると見ている。
「欧米市場の需要が減ったことは事実で、それに税関による輸出価格の制限措置の影響が加わり、多くの企業で割当が余るという状況が現れている」と話す、中国国内でレアアース貿易を行う企業の関係者は、現在の国内の輸出割当の余剰は約8000トンだと見ている。
来年の割当枠は小幅減少の見通し
中国レアアース協会準備事務室の関係者は取材に対し、「今年のレアアース割当枠を消化しきっていないことを考慮すると、来年の輸出割当枠を削減する必要がある。しかし削減幅は大きくなく、3万トン以内になるだろう」と話した。