世銀は中国を除く東アジア経済の成長率予測も引き下げ、グローバル経済の不確定性やタイなどで起きた自然災害が東アジアのこれからの成長を抑制しているとの見方を示す。また、タイの洪水の影響で工業供給チェーンが拡散しつつあることにより、東アジア地域全体の生産額が損失を受けている。タイのポスト洪水の再建には成長を推進することが期待されるが、生産が洪水前の水準を回復できるかどうかは、世界の電子製品ニーズや自動車ニーズの状況によって決まる部分が大きいとする。
報告の中で特に指摘されるのは、世界の輸入に占める中国の割合が増加しており、先進国の輸入が減少する中で、中国はますます重要な世界のニーズの源になっているということだ。中国の消費製品の輸入増加という転換は、東アジア地域の輸出メーカーにも利益をもたらしているという。
「人民網日本語版」2011年11月23日