欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は23日、「ユーロ圏共同債」導入の提案を出した。発行量などについてはEU加盟国の議論により確定する。専門家の試算によれば、少なくとも1兆ユーロの債券を発行しなければ、危機状態にある国家は救えない。
これまでユーロ圏共同債の提案は何度も棄却されてきたが、ギリシャ、スペイン、イタリアと相次いで政権が交代し、債務危機がさらに多くの国家に波及する可能性が高まっため、再び提案されることとなった。今回の提案に対するメンバー国の反応は様々だが、債務危機が最も深刻な5カ国は歓迎の態度を示している。しかし、他のユーロ圏国家は自国が巻き添えを食うことを懸念している。