ユーロ圏共同債はヨーロッパを救えるか?

ユーロ圏共同債はヨーロッパを救えるか?。

タグ: ユーロ圏共同債

発信時間: 2011-11-25 10:16:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ドイツとフランスが反対

EU条約の大幅な改定が必要であることのほかに、ドイツとフランスの反対が今回の提案にとって最大の障害となっている。

基本的に加盟国の債務はEU加盟国全体が共同で負担することになっている。ユーロ圏は通貨の統一は実現しているが、財政の一体化は未だ実現していない。現時点で債務危機が発生していない国々、とりわけ経済状況が良好なドイツとフランスが今回の提案に反対するのは当然であろう。ドイツ、フランスはユーロ圏最大の経済国である。経済および財政状況は良好で、信用格付けは最高の「AAA」、市場融資コストも最低である。ユーロ圏共同債が発行された場合、ドイツとフランスはギリシャやイタリアなど債務危機国家の信用を分担しなければならなくなるため、市場の融資コストが増加する問題に直面する。

フランスのサルコジ大統領はこれまでに何度も、「現時点でユーロ圏共同債を想定することはあり得ない」と表明している。ドイツのメルケル首相も「ユーロ圏共同債を共通の金利にするためには、同じような水準の競争力、同じような財政収支政策が必要だ。ユーロ圏はまだその条件が整っていない」と強い反対の姿勢を示した。

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