石炭化学工業の大きな将来性を見込んで、各種資本が先を争っている。その中でも、最も勢力が強いのは中国の国有企業。これら企業の中には、神華、大唐、中煤など中央企業もあれば、河南煤業、山西潞安など実力をもつ地方の国有企業も含まれている。資源、資金、土地、政策サポートなどの面で優位性をもっており、現在のところ石炭化学工業の主力勢力となっている。
それに続くのが民間企業。石炭化学工業に参入する企業は調査しきれないほどに増えている。その中でも、内蒙古(うちモンゴル)の伊泰、オルドスの恵能、新疆の慶華などがトップグループを形成している。2011年3月には、内蒙古の億利、大連万達、四川宏達、浙江伝化など大手企業が、共同で投資会社を設立し、石炭化学工業に参入すると発表した。