また、グローバル企業も中国の石炭化学工業に目を光らせている。例えば、サソール、トタールなど大手企業は関連プロジェクトの準備作業が決定段階に入ったと発表、シェルやGEなども石炭化学工業への参入チャンスをうかがっていると明らかにした。石炭化学工業の関連技術を持つ大手グローバル企業は、いずれも中国の巨大な市場をターゲットに定めている。
これらの影響をうけ、シノペックや中海油など国内大手石油化学会社も、石油資源に限りがあるとして、石炭化学工業にも触手を伸ばし始めた。これら企業は化学工業分野の技術や人材、市場の優位性を活かすことができるため、今後、同市場の有力な勢力になるとみられる。
すべての企業の中で、最も注目されるのがレノボだろう。中国そして世界のIT領域を席巻する同企業は、山東省棗荘市政府と戦略協定をむすび、180億元を投資して石炭化学工業基地を建設すると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月26日