中国日本商会が主催する「第11回日系企業合同就職説明会」が26日、北京語言大学で開催された。全日空、伊藤忠、資生堂、住友商事、デンソー、トヨタ自動車、キヤノン等の有名企業を含む日系企業32社が参加した。
参加企業の多くは北京に現地法人を持ち、製造・金融・航空・コンサルティング・広告・小売・旅行・IT・貿易・印刷・飲食等の広範な業界に渡った。また募集の業務地域も、多くは北京だった。募集対象となった職務は、営業員・事務員・秘書・技術者・部門長等で、広範だが現場の職務がほとんどだった。説明会の現場を見ると、伊藤忠、住友商事、全日空等の応募者が多かった。
今回の説明会は大学キャンパス内で開催されたが、募集対象となったのは中国の卒業予定者のみならず、業務経験がある人や留学からの帰国者も応募が可能だった。また、日本人を募集する企業も多く見られた。多くの応募者は北京各大学の日本語学科卒業予定者であったが、山東省等の他省の大学から駆けつけた学生や、中国滞在中の日本人留学生の姿もあった。
説明会の準備作業を担当した千葉大樹氏は、「日系企業は今回の説明会に積極的で、開催前日にも参加を希望する企業があった。募集人数はこれまでより多めとなった。これは現在の日本経済が厳しい見通しとなっていることを示しているが、日系企業は中国業務の拡張を狙っており、中国人採用により現地化経営を目指す構えだ」と説明した。