中国の国産大型旅客機C919を開発している中国商用飛機有限公司は8日、香港の航空機リース会社、中国飛機租賃有限公司から20機受注した。これでC919の受注総数は10社、215機となった。
中国商用飛機の会計担当責任者、田民氏は受注契約の調印式であいさつし、受注が215機に達したことは市場と顧客の信頼を示すもので、この信頼を大切にし、安全、経済的、快適、環境保全の旅客機を提供したいと述べた。中国飛機租賃の陳爽・取締役会長は、香港で最初にC919の購入契約を結んだ航空機リース会社として今後、同機の一段の海外市場進出を支援し、市場が認知する時間を縮めたいと述べた。
中国商用飛機は国の大型旅客機開発事業に中心になって取り組み、幹線機とリージョナル機の開発を進め、民間機の産業化を推進する担い手となっている。中国飛機租賃は2006年の設立で、本社は香港にあり、北京、深セン、天津およびドイツ、アイルランドに事務所を置いている。
C919は中国が独自に開発している150人乗り新型単通路ナローボディ機で、これまでに初期設計段階の本体技術作業が完了。2014年に初飛行、16年に耐空証明の取得、ユーザーへの引き渡しが予定されている。
(新華網日本語)より 2011年12月11日